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4-3. 樹木による風景づくり

  

小学生の時に通学の道すがら見た大木は、脳裏にすり込まれ、ふるさとの風景の象徴の一つです。大木はしばしば感情移入の対象となり、擬人化され、情感を養ってくれる存在です。また植樹し育てた木は、自分の分身となり、その地を離れても忘れることはできません。

風景づくりはふるさとづくりであり、樹木による風景づくりはその代表です。

里地の樹木は風景の主役

里地内に立つとき、周囲の里山を覆う樹林は風景の背景となることが多いのに対し、里地内に点在する樹木は目立ちやすく、近づけば見上げる存在であり、往々にして風景の主役です。それが大木であるならばなおさらです。

多彩な樹木の機能

樹木は花や果実や葉色の変化等により私たちの感性を刺激し楽しませてくれます。その他にも場の目印(ランドマーク)、道標、休憩用の樹陰などとして機能し、大木ともなれば風格をも漂わせます。常緑樹、落葉樹、針葉樹などの違いはそれぞれ異なった趣を風景に添えます。構造物の人工的なイメージを緩和する働きもあります。野鳥も飛来してはさえずりのステージになります。

さらに群がって樹林となると環境面での働きも大きく、郷土にかつてあった里川沿いの河畔林は魚類を始めとする様々な生物の生息環境を形成していました。屋敷や農地周辺においては防風林、自動車交通の多い道路沿いにおいては騒音や排気ガスに対する緩衝帯などとしても機能します。

既存の樹木の管理

郷土の既存の樹木はおおよそ管理の手が入らず、枝が込み合い、通風や採光が悪かったり、樹形が乱れていたり、病虫害に犯されているものもあります。

既存の樹木の管理は、その場にふさわしい姿をイメージしつつ、基本的に健康的な自然樹形に育成することをめざしています。

新たな植樹

新たな植樹は、その場の特徴を踏まえ、その場にふさわしい機能を定め、その機能を実現するにふさわしい樹種を選定し、植樹し、管理しています。

その場が農地に隣接する場合、耕作の有無にかかわらず、新たな植樹が農地に陰を落とさないように配慮しています。

  

樹木の植付け・剪定は樹種により適期や方法があり、事前に知識を得たうえで実施しています。インターネット等から多くの情報を得ることができます。

  

  

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