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(6)枝垂れによる斜面の演出 -ユキヤナギ

斜面とよく調和する枝垂れ低木類

斜面を生かした植栽の一つとして枝垂れ低木類があります。枝垂れによる下方への方向性が斜面とよく調和し、こんもりとふくよかで、花を沢山付けて見栄えするものも多くあります。

群植するとふっくらと地形を覆います。地被植物が “緑の薄衣(うすぎぬ)” のイメージなのに対し、枝垂れ低木類の群植は “緑の厚衣(あつぎぬ)” のイメージです。

ユキヤナギ植栽

里の霊山とおぼしき山の麓に墓地があり、その一画に雑草に覆われた斜面があります。里地内道路からもよく見えることから枝垂れ低木類の植栽を考え、春の彼岸に合わせた花としてユキヤナギを選定しました。ユキヤナギはしなやかな枝に無数の白花(花期3~4月)をまといます。

    春風に吹かれて波打つユキヤナギ。枝垂れと斜面との調和に、春風
  と見上げることによる演出効果が加わりました。~春風の舞~

[植付け・管理]

▶ 植付け・株分け:3月に実施。 ▶ 初年はポット苗を購入し、斜面の半分程に植え付けました。 ▶ 2年後に株分けを行い、斜面全体に広げました。 

▶ 剪定:花後~5月に実施。 ▶ 生長旺盛で、枝張りが斜面を覆う頃から古い枝・枯れ枝を間引き剪定しています。 ▶ 冬の季節風が当たる斜面であり、割り竹で防風柵を設けています。 ▶ ユキヤナギはアレロパシー(*)を有するとのことですが、今のところ雑草が盛んに発生してきており雑草抑制効果は見られません。

*アレロパシー(他感作用):一つに植物が放出する化学物質が他の植物の育成を阻害する作用。

  

その他の枝垂れ低木類

日本原産で花・樹形に観賞性がある枝垂れ低木類として、他にヤマブキやミヤギノハギなどがあります。

ヤマブキ(事例)

ミヤギノハギ(イメージ写真)

  

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