雑草の高刈りにより、観賞性のある小型・匍匐(ほふく、地表付近をはうこと)型の在郷野草(在郷の在来野草)を生かしています。
① カキドオシを生かす
カキドオシは在来種、小さくも気品のある紫色の花を咲かせ(花期3~5月)、ツル状の茎には円形の葉がリズミカルに並び付きます。
高茎の雑草が優占している場所でも、それらの密度が低ければ侵入し、地面を覆っていることがあります。草刈りしていて、そこに青々としたカキドオシが現れ驚かされることがあります。うれしい驚きです。
そこで雑草の高刈りにより選択的に残してやると、どんどん陣地を広げていき、夏季には葉が地面を覆うほどになります。
小さな紫色の花を散りばめたカキドオシの春。
地面を覆うカキドオシの夏。円い葉が軽快なリズムに乗って何やら パフォーマンスしているようで、見ているだけで楽しくなってきます。
雑草の高刈りのイメージ。
② その他の小型・匍匐型の在郷野草
小型・匍匐(ほふく、地表付近をはうこと)型の在郷野草(在郷の在来野草)で、かつ観賞性があり、高刈りにより生かしているものとして、他にヘビイチゴや在来タンポポなどがあります。
●ヘビイチゴは鮮やかな黄色の花(花期4~5月)とイチゴ似の赤い実とが目を楽しませてくれます。耕作放棄地の周縁部などに生育しています。
ヘビイチゴのイメージ写真
●在来タンポポは道路から離れたところの畔に生育しており、人目に付きにくくも、明るい黄花(花期3~5月)を群れて咲かせてくれます。
在来タンポポの事例