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(5)耕作放棄地の雑草対策 -除草剤による駆除

多年生雑草・ササ類・低木類に対し限定的に使用

除草剤の使用は極力控えたいところですが、一帯の耕作放棄地は植生遷移が進み、根茎(こんけい 地中の茎で、丈夫な根のように見える)の発達した多年生雑草(ススキ、カラムシ、クズ等)、ササ類、低木類等が見られ、これらの駆除には吸収移行性除草剤が極めて有効であり、省力化に貢献してくれることから、これらに的を絞って限定的に使用しています。

吸収移行性除草剤

・吸収移行性除草剤とは、散布された薬剤が葉から吸収され、光合成産物の移動ルートを通って植物体内全体に行き渡り、生長を阻害し、枯死に至らしめるというものだそうです。

その機能から除草効果を高めるためには薬剤が植物体内全体に行き渡るようにすることが肝要であり、散布液は製品に表示されている希釈率に従い、全ての葉に満遍なく散布し、その後しばらくは葉の変容を観察し、葉枯れの進行が止まった場合は、残った緑色の部分に追加の散布を行うというようにしています。散布液の濃度を必要以上に高くすることは逆効果とのことです。

・吸収移行性除草剤の一種グリホサート系除草剤(商品名ラウンドアップ、ジェネリック製品のサンフーロンなど)は、多くの植物に有効な非選択性で、中でも多年生ではイネ科に対してより高い効果があるとのことです。私が使用している薬剤です。

・イネ科のアズマネザサ群落に対しては、1~2か月の間隔で計3~4回程の散布を行うことにより駆除することができました。

・グリホサート系除草剤の毒性についてはインターネット上に様々な試験結果や評価があげられています。私は人体や環境への影響に配慮し、使用時には肌の露出を極力減らし、使用後には手洗いやうがいを行い、使用後の散布器材の洗浄水は下水に流さないよう心がけています。

  

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