Skip to content

(3)地被への応用 オヘビイチゴ -在郷野草・観賞性・雑草抑制もあり期待大

切土法面= “田舎のショーウィンドウ” を在郷野草で演出

周辺の耕作放棄地にオヘビイチゴが生育しています。ヒメイワダレソウ植栽地[区間1]にも侵入してきており、密生しヒメイワダレソウを駆逐する勢いであり、雑草抑制効果も見られます。

“田舎のショーウィンドウ” と見立てた里地内道路際の切土法面の一角において、地被としての活用を試みました。

オヘビイチゴとは

オヘビイチゴは在来種で、根元から葉柄を叢生・密生し、掌状の小葉が緑鮮やかです。花はヘビイチゴに似た黄花(花期4~6月)ですが、這い上がる茎の先に咲く様はやや粗野な印象で、多少離れて見る方が淡い黄色のベールのようで景色になります。赤い実は付けません。

 

[ 施 工 ]

▶ ポテンティラ・ベルナ植栽地と連続した場所であり、同様に急勾配の切土法面を緩やかに均しました(勾配=縦横比1:1.5程度)。 ▶ 同時に根こそぎ除草を行いました。 ▶ 植付けは周辺の耕作放棄地に生育している株を移植して行いました(植穴間隔約20cm、1植穴当たり1~2株程度)。

[ 生育状況・管理 ]

▶ 活着良好、繁殖力旺盛で2年目にはほぼ群落状態となりました。  ▶ 密生した部分での雑草抑制効果は高く、雑草の侵入・発生はほとんどありません。  ▶ 3年目には種子繁殖を抑制するために、花のピーク過ぎに刈込みを行いました。  ▶ 密生した部分や半日陰の箇所でうどんこ病の発生が見られました。

オヘビイチゴを地被として活用
  写真上:黄花を散りばめたオヘビイチゴの春。
   写真下:緑鮮やかなオヘビイチゴの夏。 

― 現時点における ―

オヘビイチゴの地被としての期待度

●在郷野草であり、群生・密生状態において高い雑草抑制効果が見られ、小葉が緑鮮やかで観賞性があるなど、地被材への応用として大いに期待されます。

●花はやや粗野な印象ですが、多少離れて見ると淡い黄色のベールのように春を彩ってくれます。

●繁殖力旺盛で、場所によっては種子繁殖を抑制するための刈込み等が必要となります。

●日照および風通しの良い場所での導入が好ましいと思われます。

Widgets

Scroll to top