このシダレザクラは15年程前に耕作放棄地の西端に植樹したものです((3)ダイナミックな地形との共演 -シダレザクラ においても取り上げています)。
草刈り作業の合間、この枝垂れの下で休憩していると近隣の人からうらやましがられます。風流とでも感じていただいたでしょうか。休憩時の場面ではありますが、草刈り作業という労働に風情が宿ったかのように感じてもらえれば意図達成です。

新たな風を吹かす農地周辺への植樹
耕作放棄地の草刈り作業は負担ばかりの労働になりがち。その一角に花木の一本でも植えれば、その生長ぶりや花が楽しみとなり、草刈りにも精が出ます。
また近年は猛暑日が頻発し、農作業中の熱中症による死亡事故も発生しています。炎天下の日差しを遮る緑陰は、農地周辺においてその必要性を増しています。
労働に癒しややり甲斐を添え、はた目には風情や趣向が漂い、新鮮な風を吹かす・・・樹木による風景づくりの神髄です。
農地周辺における植樹は、耕作の有無にかかわらず、農地が日陰とならないように配慮して行います。